このデジタルカメラは、消去の操作を何度やっても間違えてしまいます。

下の写真を見て下さい。ゴミ箱のアイコンは、どこのボタンを指していると思いますか?十中八九、ごみ箱のアイコンの下にあるMENUボタンだと思ってしまうでしょう。

問題のアイコンの写真

実は消去の操作は、MENUボタンではなく十字キーの下を押して行います。 十字キーの下側から問題のアイコンへと線を引き、関連性を高めているようですが、あまり有効な解決策にはなっていないようです。

原因はいくつか考えられますが、ここではデジタルカメラの形状を踏まえて考えてみたいと思います。

十字キーは少し盛り上がっている部分にあります。しかし、十字キーの操作を説明するアイコンはそこにありません。このためゴミ箱のアイコンは、十字キーではなくMENUボタンと関係があるように見えてしまいます。本体の形状がアイコンの位置を制限してしまったのではないでしょうか?

もし、少し盛り上がっている部分があとすこし広く、その上に問題のアイコンがあったらどうでしょうか?十字キーと問題のアイコンの間に正しい関係性が生まれ、消去を十字キーの下で行うことが読み取れるようになるでしょう。

使いやすい製品をデザインするためには、アイコンの位置や本体の形状などをトータルで考える必要がありますね。