投稿者: 古田 (page 86 of 103)

400. “安全ストック” の巻


先日、スポーツ用品店のスキーコーナーをぶらぶらしていたときのことです。おもしろい仕組みのストックを目にしたのでご紹介したいと思います。

このストック、LEKIというブランドのストックなのですが、グリップ上部にトリガーシステムという独自の仕組みがなされており、手につけたストラップ部とストック本体がワンタッチで着脱できるようになっています。

ジョイントパーツつきのバンドを手に装着する
グリップの差込口とジョイントパーツをあわせて
奥まで差し込む
装着完了
グリップ上部のグレー部分がボタン部
ボタン部を押す
ジョイントが開放される
引き抜くとグリップと手が離れる

リフトに乗る際や、ブーツの金具を調整したいときなど、通常のストックでは、そのたびにストラップから手首を抜いていたような場面でも、このストックなら、グリップ上部のボタンを押すだけでスムーズに手からストックを切り離せます。

また、トリガー部分に上方向への無理な力がかかると、ストラップとグリップが自動で外れ転倒時に腕を怪我するリスクを減らしてくれます。
スキー板とブーツを止めていたビンディングには、開放値による安全性確保の機能がありましたが、ストックにもこの商品のような安全性を考慮したシステムが備わっているのを初めて知り、とても感心しました。

今年の冬は、このストックで気持ちよく怪我のないシーズンにしたいと思います。 

399. 野菜をフライパンに入れやすいまな板


先日、友人宅で食事会をしたのですが、その友人がとても変わったなまな板を持っていました。
そのまな板にはなんと折り目が付いており、その折り目に沿って折るとまな板がちりとりのような形状になるのです。この形状により、まな板から直接食材を鍋やフライパンにすべらせて投入することができるというものでした。

まな板の使い方

面白そうなので使わせてもらうと、ただ奇抜なだけでなく、よく考えて作られていることが分かりました。

まず、切った食材を鍋へ移すためにまな板の取っ手を握ると、まな板が自然にちりとり状になります。そして食材を移し終え、再び食材を切るためにまな板を平らに直すと、取っ手が斜めに浮いて掴みやすい状態で保持されます。この仕組みのおかげで、食材を切って鍋に移す動作をスムーズに繰り返すことができます。 

取っ手を握ると折り曲がる
平らにすると取っ手が斜めに浮く

これなら、スピードが要求される料理にも、十分対応できそうです。奇抜でありながらも使いやすさを確保したこのまな板に感心させられました。


《製品サイト》
Jpseph Joseph(http://www.josephjoseph.com/product_full.asp?cat=16

398. カートの使えるオートスロープ


私の家では、よく、家族総出で食料品などの買い物に行きます。駐車場までの長い道のりやエレベーターに乗る手間を思うと、何日分もの食料品や日用品が満載したカートを見たとたんに、荷物だけでなく気まで重たく感じます。しかし、最近愛用している大型スーパーでは、食料品売り場のすぐ下の階に駐車場があり、平面状になったエスカレーターのような「オートスロープ」で結ばれています。このオートスロープでは、エスカレーターでは不可能であったカートの使用が出来るとのことです。

下まですべり落ちてしまうのでは?という不安を胸に、恐る恐るオートスロープにカートを載せてみると…なんと、乗った瞬間に、カートは自動的にガッチリと固定されました。 

滑り落ちません

手の力をそっと緩めてみてもすべり落ちて行く気配もありませんし、最近メタボが心配な私が力いっぱい押してみてもビクともしませんでした。

溝と溝とが噛み合ってます

不思議に思って覗き込んでみると、オートスロープの溝と車輪の溝がガッチリとかみ合って、オートスロープに乗っている間は、固定される構造となっていました。こんなにしっかり止まるのならば、来週も気兼ねなく、たくさん買い物ができそうです。

※こちらに詳しい機構が紹介されています。
http://www.gyomu.net/smate/catapage/072.htm
(外部のwebサイトへのリンク) 

397. 開けられないロマンスカーのドア


先日、念願の新型ロマンスカーに乗ってきました。

天井が高く木材を使用したインテリアは、非常に良い雰囲気の空間を演出していました。くつろぎの旅を演出する工夫も車内の様々なところにほどこされていました。たとえば、各車両をつなぐ扉は、人が近寄っただけでは開かない様にタッチ式の自動ドアになっていました。これは、静かな車内空間のための配慮です。

新型ロマンスカーVSEの車内

「う~ん、いいな~。」と感心していると、一組の親子がドアの前で立ち止まっていました。お母さんがしきりにドアをタッチしているのに、ドアは一向に開かないのです。そうこうしているうちに、子供がマネして扉をタッチするとようやくドアが開きました。

さて、何が起こったのか詳しく見ていきましょう。まず、お母さんは、 「開扉センサーは下にあります」というシールを見て、そのシールの矢印が指し示す先をタッチしました。
しかし、タッチしたところは、表示のすぐ下のセンサーの無い箇所でした。実際のセンサーは、もっと下の帯の様に見える部分だったのです。そして、子供がマネしてタッチした箇所がちょうどセンサーだった事で、扉が開いたのです。 

ここをタッチ

このようなことが起こった原因として、

  • 「操作するべき箇所(センサー)」より「操作部を呈示する表示(シール)」の方が目立っていた
  •  「操作部の呈示の仕方」が適切ではなかった

ということが挙げられるのではないでしょうか。

せっかく、静かな車内空間を配慮しつつ、子供でもあけられる位置にセンサーを置いたのに、シールによって紛らわしくなってしまった惜しい例ですね。 

396. 味でマッピング!~沖縄料理店の泡盛メニュー


先日、久々に会う友人といっしょに新宿の沖縄料理店に行ったときのことです。「せっかく沖縄料理なのだから、お酒は泡盛を飲もう!」ということになりました。しかし、私はそれほど泡盛に詳しくないため、店員さんにお薦めを聞こうかなぁなどと思いながら何気なくメニューを眺めていると、裏表紙に一風変わった表現のページを見つけました。

実際のメニュー(クリックで拡大)
メニューの模式図

このメニューは、縦軸と横軸それぞれにお酒の特徴となりそうなキーワード(強い・熟しているetc.)を配置した銘柄マップになっています。例えば、私はクセの強いお酒が好きなのですが、そのような泡盛を飲みたい場合には、このマップの右上の方にある銘柄(春雨・かねやまetc.)を注文すればよいわけです。

1つ1つの銘柄について特徴やコメントが書かれているメニューはよくありますが、このメニューのように簡単に銘柄を比較できるわけではありません。なので、私のように「この銘柄が飲みたい!」といった希望が特にないお客さんにとっては、特徴を比較しながらお酒を楽しめるこの表示方法がピッタリといえそうです。さらに、お客さんがお酒の味を想像しやすそうなキーワードを軸に使っている点も、このメニューの良いポイントだと思いました。説明することが難しい『味覚』という要素を可視化したこのメニュー、飲食店メニューのニュースタイルとなるかもしれませんね。 

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