納豆好きの私は、ほぼ毎日納豆を食べています。ある日、自宅近くのスーパーに行くと、「新容器」と書かれた見慣れない納豆が陳列されていました。いつもはお気に入りの逸品を選ぶのですが、「新容器」という言葉に惹かれて購入してみました。
写真1 におわなっとう |
家に帰って食事の時に容器の蓋を開けると・・・・なるほど!
写真2 蓋を開いた様子 |
内部は2つに分かれており、納豆とゼリー状のタレが別々に入っていました。そのタレを納豆と混ぜれば食べられる状態になるようです。一般的な納豆の上にのっているネバネバするフィルムや開封しにくいタレ袋のないこの容器は、納豆好きでも悩ましい問題から開放してくれるものだったのです。
が、何度か買っているうちに別の悩ましいことが1つでてきました。
それは蓋がとても開けづらいことです。初めは、私の開け方がおかしいのかと思っていたのですがそうではなかったのです。通常、片開きタイプの容器はあけ口がヒンジの反対側にありますが、この容器はよく見るとあけ口がヒンジのそばという不自然な位置にあり、それが開けづらい原因だったのです。フィルムがなく、タレがゼリー状になっているこの商品では、蓋の接着部分を多く、かつ強めにすることで隙間を少なくし、中身の乾燥を防いで、衛生的に保っているようです。
写真3 新容器の接着部分とあけ口の位置 |
これまでのデメリットを払拭した商品なだけに、蓋が開けやすかったらどんなにいいだろうと思いました。
なかなか完璧な商品ってないなと感じましたが、日本を代表する伝統的な食品が、味以外にも容器を工夫するなど、進化し続ける納豆文化の粘っこさを感じさせられました。これからも、どんな商品が登場するのか楽しみです。
関連ページ
- 使いやすさ日記 191. ネバネバが、手に付かない納豆容器!http://usability.ueyesdesign.co.jp/diary/191.html
- mizkan 金のつぶ http://www.mizkan.co.jp/chilled/
2009/10/27 追記
読者の方から、この容器がリニューアルされ、開けやすい蓋となっていることを教えて頂きました。 実際に購入して試してみると、接着方法はそのままに、ヒンジ部分に切り取りやすいミシン目が入り、さらに開け方もわかりやすく表示されておりました。このようなわかりやすい改善が消費者の心を動かし「私のお気に入り」の仲間入りをした方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
mizkan「お客様の声に応えさらに簡単・便利に容器が進化!」
http://www.mizkan.co.jp/company/newsrelease/2009news/090319-00.html
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