ユーザの意図を把握して、操作を自動化/簡略化することはインタラクション設計者の重要なテーマですね。
適切でなかったりやりすぎたりすると、某オフィス製品のように不評を買ったりしますし、案外難しいものです。
最近購入したDVカメラ、VictorのDVX9はなかなかにうまい設計がされていたのでご紹介します。
通常DVカメラで撮影を開始するには、写真のような電源兼モード切替スイッチで、撮影モードにし、(必要に応じて)液晶パネルを開き、レンズキャップを外す、といった手順が必要になります。
電源スイッチ部分 |
ところがこのDVX9はレンズキャップは電動で自動開閉しますし、液晶パネルが電源に連動しているので、普段は電源スイッチを撮影モードにしたままにしておけば、液晶を開くだけで電源が入って撮影可能状態になります。こまめに電源を切って、要所要所でスナップ的に撮影するような使い方では非常に効率が良いですね。
ちなみに液晶パネルではなくファインダーを使う場合は、下の写真のようにファインダー部分を引っ張り出すことで電源が入ります。
矢印のどちらかの操作で電源オン |
ひとつ心配なのは、この自動制御が再生モードでは行われないということです。再生モードの時は液晶を閉じても電源が切れないのです。撮影モードでのクセがついていると、電池切れになりそうでちょっと不安です。
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