今年もお付き合いありがとうございました。
本年度最後の更新となるであろう使いやすさ日記は、個人的にパッケージ大賞を差し上げたいと思うこちらの牛乳パックです。11月くらいから出回っているようです。
内容量が900mlと一般的なものよりさりげなく減っていることでネガティブな意味で話題にもなっているようですが、ユーザビリティ観点としてはとてもよくできていると感じました。
まずねじ止めキャップ化することで密閉度が上がり、新鮮度の維持に貢献している他、冷蔵庫の中に横にして収納できるようになりました。近年は様々なパック飲料があり冷蔵庫のドアポケットはいつも空きが足りません。大変有り難いです。
次につぶして資源ゴミに出す手間が劇的に減りました。今まではハサミや牛乳パック専用カッターを使って切り開いていましたが、こちらのパッケージは素手で簡単にペシャンコにできます。キャップはプラゴミですが本体側の受け口はそのまま紙扱いで出して良いようです。
実際には中身をよく乾かすため完全に開いて、縛って出す自治体がほとんどでしょうが、この場合も素手で簡単に開けられるよう手順が記載されています。
他社も是非これで統一してほしいところですが、しばらくは明示乳業さんの独占なのでしょうね。
P.S.
Twitterで指摘されてましたが、そうなった時、視覚障害者向けに牛乳だと区別するための切り欠きはどうするんでしょうね。
ともあれ、来年もよろしくお願いいたします。
P.P.S.
この牛乳パック、お年寄りなど手の力が弱い方には開けづらいと不評みたいですね。上記の視覚障害者向けの切り欠きの件も含め、なかなか全ての人にとって使いやすいデザインというのは難しく、誰かのために良かれと採用した工夫が、別の誰かには逆効果になったりしてしまう、という良い事例だと思います。
最近でだした、このタイプの牛乳パック
握力の落ちた高齢者や握力のない私には開けられない😥
開けられない私には『他のを買う』という選択肢があるが
高齢者の方でヘルパーさんがお買い物に行き、一番近い店で最安の牛乳しか買ってはいけないルールがあると、詰む。
朝から飲めなくて困ったって。 pic.twitter.com/xq8uGkvpYw— 動物病院+café (@tasu_cafe) January 15, 2018
P.P.P.S.
知人から「このパックは見かけで飲みかけとそうでないものの区別がつかないから買わなくなった」とコメントいただきました。なるほど確かに。なんか意外と不評ですね…