写真は都内で立ち寄ったスーパーのトイレで見つけた光景です。非常時の呼び出しボタンが、惣菜やお肉の販売に使う発泡トレイでカバーされていました。小さな窓が切り抜かれていてとっても押しにくくなっています。

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この呼出ボタンは気分が悪くなった時などに係員を呼ぶためのものですが、おそらく普段から便器洗浄やお尻洗浄と間違えて押してしまう人が続出したのでしょう。トイレを長そうとして人が呼ばれてしまう場面を考えるとちょっとクスっとしていまいますが、よくよく考えてみるとこれはなかなかに難しい問題です。緊急時に押すボタンなので、押しにくくしてしまっては本末転倒です。むしろいの一番に押せなくてはなりません。火災報知器のボタンの場合、利用者の意識ははっきりしているのでフタがついてたりしてもまだなんとかなる知れませんが、トイレという場所柄、急激な血圧上昇や低下が起きやすく失神、脳卒中など重大な障害が発生するリスクが高いので、「あ、これはヤバいかも」と思った利用者が迷い無く押せる必要があります。本来はこのお手製カバーもあまり適切なものではないかも知れません。一方であまりに誤報が多ければ「狼と羊飼い少年」的に対応が遅れてしまうかも知れません。

少し検索してみると、やはりあちこちで同じ様な問題に頭を悩ませている跡が見られるようです。こちらの問答によると、倒れてしまった人が押せるよう低い位置に取り付けることで、お子さんがイタズラで押してしまうケースもあるようです。

もっと緊急性をアピールするよう赤系の色にしたりするのはどうなんでしょうね?