幕張メッセの階段
写真1:端を歩くのは危険です

写真1はあるイベント会場にある階段です。両側に水が流れるようになっている部分があるのがおわかりになると思います。

この前、あるイベントの帰りに当研究所員がこの階段を利用した際のことです。なんとこの溝に足をとられて捻挫をしてしまいました。

「こんな端を歩くからだ」というご意見があると思いますが、なにせイベント会場から駅に向かう人混みの中、自分の思い通りの道を歩けなかったのでしょう。もちろん下を十分に注意しながら歩けるはずもなく、人混みに流されるがまま階段を降りていったら、溝に足をとられてしまったということです。

設計の際に、[大規模なイベント会場での帰り際などは階段の端を人混みの中歩かなければならない]という利用状況を考慮すれば、階段両端の踏面(ふみづら)に溝を設計するという危険な設計には至らなかったでしょう。

良い階段の例
写真2:制約をつけると安全

写真2のように、溝の部分は歩けないように手すりを溝の上まではみだして配置するなどの制約を設けることで、溝に足をとられるというような危険を回避できる設計ができるのではないでしょうか。