ICカード乗車券PASMO(※1)を愛用し始めてから半年経ちますが、先日、ひとつ気づいた点があります。

電車を降り改札から出ようと改札機にカードをかざすと、液晶画面に[引去額]と[残額]が表示されますよね。この表示、背景が白い場合と、黄色い場合があるのをご存知でしょうか(Suicaの場合でも同様です)。実はこれ、“ICカードの残額が1000円以上の場合は白”、“1000円未満の場合は黄色”というふうに色分けされているのです。 

多くの人がドヤドヤと改札を出ていく慌ただしい流れの中で、この表示を確認できるのはたった数秒です。急いでいるときなどは特に、残高金額の数字を瞬時に読み取ることは少々ハードルが高いタスクと言えましょう。しかし、そんな束の間でも“黄色=残高が少ない”ということさえパッと認識できれば、次の乗車時までに余裕を持ってチャージしておくことができ、「うっかり残高切れで、改札口でとうせんぼ」という事態を未然に防ぐことができます。

いつも一瞬しか見ることのない、改札機の液晶画面。その真意に気づきにくいという点がちょっぴり残念ではありますが、背景色をガラリと変えることで、チャージする頃合いをそっと忠告してくれていたのですね。素敵ですね。

ただ惜しむらくは、視認性が高いばかりに後ろの人にもよく見えてしまうというところ。黄色だと「金欠」がばれるみたいで、ちょっぴり恥ずかしいですね。

※1 PASMO…首都圏の鉄道・バスで利用できる、便利なICカード乗車券。