ゲームをプレイしていて「POWERボタンを誤って押してしまい強制終了」 という状況ほど悲しいことはありません。 頑張ってプレイした数時間がすべて消えてしまうのですから…。

ニンテンドーDS(以下、旧DS)ではこのような悲しい過ちを犯してしまいがちでした。 原因はPOWERボタンとSTARTボタンが同じ面に配置されている点にあり、 ボタン形状も似ていることから両者を押し間違えることが何度もあったのです。

旧DS
POWERボタンが筐体上面にあり、同じ面のSTARTボタンと押し間違えることがある。

以前の機種ではSTARTボタンは筐体上面/POWERボタンは側面に配置され 両者の差別化が図られていたのですが、フタに覆われていない側面にPOWERボタンがあるとカバンの中での誤作動が多く 「いつの間にか電源がONになっていて遊ぼうと思ったら電池切れ…」 という悲しい状況も起こっていました。 その誤作動を起こさせないために旧DSではPOWERボタンが 筐体上面にレイアウトされたのだと考えられますが、 STARTボタンと押し間違えるという新たな問題が生まれてしまったという訳です。

以前の機種
POWERボタンが側面にあるため、いつの間にか電源ONになってることがある。

そこで、新DSではPOWERボタンの位置・機構が変更され、 位置は以前のように側面に戻り、 ある程度の力を入れてスライドさせないと電源がONにならないバネ仕掛けのスイッチになりました。 この改良によりゲームプレイ中に押し間違えることも、 いつの間にか電源ONになっていることも無くなりました。

新DS
POWERボタン位置が側面に戻り、バネ仕掛けのスイッチに変更。

新機種が発売されるたびに、ゲーム内容の面白さだけでなく 前機種での不満点にしっかり対応してくれているのはありがたいことですね。