私の車の給油口キャップは少し変わっています。キャップ着脱の際にエンジンキーが必要なのです。最初はこの方式を珍しく感じていたものの、使っているうちに「何故わざわざキーを使ってキャップの着脱をしなければならないのだろう?」という疑問を感じるようになってきました。

キーを使ってキャップを外します

そんな中、いつものようにセルフのガソリンスタンドで給油をしていたときに、自分が以下の制約の中で行動していることに気がつきました。

  • キャップを外すのにエンジンキーが必要=エンジンを停止させないと給油できない
  • キャップをつけないとキーがキャップから抜けない=キャップをつけるまではエンジンをかけられない

一見、面倒にも感じられるこれらの制約によって、ユーザは自然に「エンジンの停止」と「キャップの装着」という安全に関わる行動に導かれるようになっています。

ガソリンの価格が高騰している昨今、私も含めて価格の安いセルフスタンドを利用するユーザが多いように思います。そのような状況においては、キャップの閉め忘れ等のトラブルを防止してくれる嬉しい装備ですね。

※備考

このような方式の給油口は欧米の小型車に多く見られ、その背景には欧米でセルフのスタンドが主流になっていることが関係しています。ユーザが自分で給油をすることが当たり前の環境だからこそ、安全な使い方になるような方式が自然に使われているようです。