出張でホテルに宿泊したときのことです。ユニットバスを使おうと思い、照明と換気扇を点けようとしましたが上手く点けられず、スイッチの操作を迷ってしまいました。そのスイッチにはランプが付いていたのですが、上下のスイッチで「点灯」のルールが異なっていたことが原因のようです。

実際に照明・換気扇とも「入」の状態

このようなスイッチでは一般的には右側がONなので、照明・換気扇の両方が「入」の時は、上側の照明用スイッチのランプは消えた状態になります。しかし、少し離れた位置からスイッチを確認した私は「点灯=入」と思い込んでしまったので、ランプを2つとも点灯させなければいけないと勘違いして操作してしまいました。

上:OFFの時に点灯・下:ONの時に点灯

スイッチにランプが付いている意味は、

照明・・・「切」の時に点灯し、夜の暗い中でもスイッチの位置を知らせてくれる。

換気扇・・・「入」の時に点灯し、ONかOFFかわかりにくい換気扇の動きを知らせてくれる。

ということだと考えられます。それぞれの役割では理にかなったとても便利なものだと思いますが、並べて使用した場合、同じ点灯という状態が別の意味になってしまい、ホテルのような初めての場所で目にした私にとっては非常に使いづらいものになってしまいました。

個別にみれば理にかなった機能であっても、設置する状況やユーザの情報の受け取り方を考慮しなければ使いにくいものになってしまいます。これは、そのような問題がよく表れている例ではないでしょうか。