月別: 2007年5月 (page 2 of 2)

351. きれいにはがせるように工夫された包装フィルム


薬や食品など、様々な製品のパッケージに使用されている包装フィルム。最近、私の身の回りで工夫されたものを見つけたので、ご紹介します。

その1.目薬の場合

これは眼科で処方された目薬です。包装フィルムが容器全体を覆っていて、開封時にはキャップを覆うフィルムをはがすことになるのですが、この部分のミシン目が斜め方向に入っていました。 

フィルムがらせん状にはがれます

よく見かけるフィルムのミシン目は垂直方向に入っているので、はがし方が下手だとフィルムを下まで全部破いてしまいそうでしたが、このフィルムは写真のようにらせん状にはがれるので、キャップの部分だけをきれいにはがせました。

残ったフィルムには目薬の名前が印刷されています。このときは1種類の目薬しか処方されていませんでしたが、目薬を何種類も処方されていたとしたらどうでしょう? 「目薬の名前」という情報が、パッケージの中でとても重要となる場合もあるのではないでしょうか。

その2.ドレッシングの場合

こちらも目薬と同様に包装フィルムが容器全体を覆っています。一見、ミシン目の入り方に工夫は無いように見えますが、よく見ると首の部分のミシン目が二重になっていて、「あけくち」の部分をはがす際、キャップより下のフィルムまで破いてしまうことを防いでいます。

首の部分にミシン目が二重に入っています

キャップより下のフィルムには、ドレッシングの種類、成分表、賞味期限といった情報が印刷されています。ドレッシングの場合は、フィルムが無くてもある程度は種類を判別できるのですが、成分表や賞味期限はそれらを気にするユーザにとっては重要な情報です。何より、フィルムを全部はがされてしまったドレッシングはあまり美味しそうではないですね。

これらのパッケージには、容器全体をフィルムで覆い、ミシン目でキャップ部分と製品名などのラベル部分に分割しているという共通点があります。このようなフィルムの使い方には、包装の簡易化や、廃棄時にゴミの分別がしやすいというメリットがある反面、ラベル部分のフィルムまではがしてしまいやすいというデメリットがあるのですが、今回ご紹介した製品ではミシン目の入れ方を工夫することで問題を解消しています。

フィルムのミシン目というものはフィルムをはがしたあとには残らないので、パッケージの中では目立たない存在ですが、実はさりげなく製品の使い勝手に貢献しているのですね。

350. テキスト1文字分のスペースでも出来ること~SONYメモリータイプのウォークマン


最近、新しい携帯音楽プレーヤーを購入しました。そのプレーヤーを使っていての事です。
下の写真は周囲の雑音をカットできるノイズキャンセルという機能を表示しており、この場面でAのボタンを押す度にON/OFFが切り替わります。

ここで表示しているBの「Noise Canceling →ON」にある矢印が気になりました。 他のメニュー項目には付いていないので、飾りで付けたものではないようです。「なんでここだけ矢印が付いているのだろう?」と疑問が生まれました。けれども、操作しているうちにその疑問が「なるほど!」と解けました。 矢印をONの前に付けた事により「ボタンを押せば次にONになる」というガイダンスを表していたのです。

しかし、他の人にはこの矢印がどう見えるでしょうか?友人に聞いてみたところ、「矢印が付いているからONなのかなぁ」という答えが…。 この矢印を付けただけでは、現在の設定状態を示すものなのか、操作のガイダンスなのか、どちらを示しているのか明確に伝わらないようです。

普段GUIの作成を手がけている私には、たった1文字のテキストで使い勝手を向上させられるすごいアイデアのように感じられたのですが、もっと明確に分かるような提示のしかたでなければユーザーに伝わらない!そんな瞬間を目の当たりにし、考えさせられました。

349. みんなまるく収まります。 円満ケーキトレー


「ケーキを人数分にきっちり等分したい!」お誕生日会などでよくある場面ですね。 2等分、4等分なら大体の目安を付けてぱぱっと切り分けられますがこれが3等分、5等分となると…。 全員が納得できる結果にならない事もしばしばです。

先日買ったケーキは、その様な問題をすっきり解決してくれそうな、 こんなトレーに載っかっていました。

目盛りが!
目盛り拡大図

ケーキを真上から見た時に、「3P」「5P」「6P」と目盛りが付いていて、 それに合わせて切れば希望の数に等分する事ができます。さらに右端には「目盛りにそって切り分けてお召し上がり下さい。」 と、 目盛りの説明がされているあたりも気が利いています。

目盛りの説明付き

これなら誰でも簡単にきっちり等分できて、 みんなの気持ちも円満。お誕生日会も大団円。

工夫は単純ですが、使う人と状況への気配りが込められている「使いやすい物」の好い例ですね。ケーキ業界への一層の普及を望みます!

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