たまには普段通らない道を歩こうと、出勤した朝のことです。明るい2色のコンテナが目に飛び込んできました。仲良く並んだコンテナに「本日の回収は終了しました」というメッセージがあることから、どうやらそこはゴミの集積所。

回収が行われていないときの様子

写真の位置が定位置でしょうか、回収後にパタンと折りたたまれ、壁に吊るされたのでしょう。整然と並ぶその光景に、気持ちのよい朝を感じたのを覚えています。

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後日、ふいに回収前の様子を確かめたくなり、回収が終わる前の時間帯をねらって、再びその場所に足を運んでみました。 

回収中の様子はこんな感じ

想像通り、ボックス状になったコンテナに、カンとビンがそれぞれ入れられています。なるほどボックス状のときには、「本日の回収は終了しました」の文字は内側にきて目立ちにくくなるんですね。

コンテナが稼動するのは週に一日、いやせいぜい半日といったところでしょうか。それなのに週の大半に渡り、「所在なさげ」にポツンと道端に置かれたままのコンテナをよく見かけます。こういった光景をあまり快く思っていない人もいるかもしれません。

それがこの場所はひと味違います。使わないときのことを考えた工夫のおかげで、車がやっと一台通れるかというくらいの道にもかかわらず、横を通るのに邪魔にならないばかりか、なにより見た目にすっきりとした佇まいをしています。ゴミを出す人、回収する人、コンテナを片付ける人、それから私のような通行人にまで、みんなへの心遣いを感じさせるこの光景。へたなゴミ出しマナーを訴えるポスターなどよりよっぽど効果があると思うのですが、いかがでしょうか。