いきなりですが、普段クルマに乗っている方に質問です。
「クルマを運転していたら、急に雨が降ってきました。みるみるうちにフロントガラスがくもり、このままだと前が見えなくなってしまいます。さあ、あなたは(1)と(2)のどちらのボタンを押しますか?」
SUZUKIスイフトのエアコンパネル |
正解は(1)の「デフロスター」ですね。どうでしょうか?皆さんは運転中、とっさにどちらがフロントガラスのくもり取りなのか判断できますか?
私はSUZUKIスイフトスポーツに乗っていますが、ちょっと前まで(2)を押していたんです。どちらも同じような形のピクトグラム(※)だし、(2)の方が運転席に近いのでついつい手がのびてしまいます。でもくもりは全然取れない。そこではじめて間違えた!と気づくわけです。ちなみに(2)は、リアガラスのくもり取り(デフォッガー)なんですよね。
こういう体験から、他の車はどの様な表記になっているのだろう?と疑問がわいてきたので、少し調べてみました。
NISSAN フーガの場合 |
TOYOTA ラウムの場合 |
NISSANフーガはピクトグラムの横に日本語で「前」「後」の文字表記があります。これならすぐに分かりますね。それに、ボタンの配置も実際のガラスの位置と対応付けがされています。
一方、TOYOTAラウムではカタカナですが「フロント」「リア」との表記があり、いざと言う時に必要なデフロスターの方に「くもり取り」と機能説明までされていました。
各社最近のクルマにはこういった工夫をしているものが多いようです。くもり取りのボタンは使用頻度は決して高くはありませんが、ガラスがくもった場合急な判断で押さなければならない重要なボタンです。
はたして、どういう表記がユーザーにとって一番分かりやすいのでしょうか?
※)ピクトグラム・・・・・対象の模写や概念から図的抽象化によってつくられた「絵文字」、「絵ことば」のこと。
(平凡社 現代デザイン事典より抜粋)
2008.11.21補足
読者の方から、デフロスタとデフォッガのピクトが似ているのが問題なのでは? とご意見いただきました。
実は、どちらのピクトも国内規格(JIS D 0032:2006)、国際規格(ISO 2575) にて規格化されている為、容易には変更できないというのが現状です。その為、各車写真のように日本語を表記したりして少しでも分かるように対処しているのだと思います。
2008年12月18日 at 8:10 PM
分かりにくい
本日は「分かりにくい」をキーワードに検索、どんな分かりにくいモノやコトに出会った人たちがいるのかを、探し出してみようかと思います。