昨今のミニバンブームで多種多様なミニバンが発売されていますが、そのほとんどが大きな荷物を積むことや人をたくさん乗せることといったニーズに対応するために、大きく開くスライドドアを使用しています。 今回は、そんなスライドドアのちょっとした工夫についてご紹介します。
このミニバンのスライドドアは、普段は後ろいっぱいまで開きます。当たり前ですね。
ドアを閉めた状態 | ドアを開けた状態 |
では、こんな場合はどうでしょうか?
給油口のフタを開けて、スライドドアを開けた状態 |
給油口のフタが開いています。このままドアを開けてしまうとフタにぶつかってしまいそうですが、実は、フタが開いている時にはドアにストッパーが働き、写真の位置で止まるようになっています。
例えば、給油中に同乗者が「ちょっとトイレに・・・」等といった理由で不意にドアを開けてしまうようなことが考えられます。 そんな時、フタが開いているだけならドアに押されて閉まるだけで大事には至りませんが、ノズルが給油口に挿し込まれている状態だったらドアや給油口を傷めてしまいますし、何より、ガソリンを扱っている状況で不意に衝撃を受けることは思わぬ大事故にも繋がりかねません。
このように、ユーザがミスを起こすことをあらかじめ想定し、ミスを起こした時でも被害が起こらないようにする構造上の工夫を「フールプルーフ」と言います。 ドアにストッパーを設けるという、あまり気がつきにくい工夫ではありますが、給油時に働くという状況を考えれば、大事故にも繋がりかねないうっかりミスを防いでくれる大切な工夫であることが分かりますね。
参考リンク:Wikipedia内の信頼性設計の項に「フールプルーフ設計」として説明が載っています。
2011年4月25日 at 8:03 AM
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